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ある理想のかたち~人が人として尊ばれる社会

先日、テレ朝の「ニュース・ステーション」で、素晴らしい会社のことが紹介されていた。まず、その会社の会長が言われた言葉に深い感銘を受けた。

人間の究極の幸福は、以下の4つです。

1.愛されること
2.褒められること
3.役に立つこと
4.人に必要とされること

それを障害者雇用と言う形で実践されている。そのきっかけは50年前に遡ると言う。その当時、ある養護学校の先生が会社を訪ねて来られた。卒業生の就職受け入れの要望だった。難色を示す会社に、その先生は言われたそうだ。

「このままでは、この子達は、一生働く喜びを知ることなく、人生を終えてしまうのかもしれないのです。」

この言葉に心を動かされた会社は、職業体験という形で生徒を2名、限られた期間(2週間?)受け入れることにした。すると、体験期間が終了を迎えた時、従業員から、生徒達の継続雇用を訴える声が上がった。

「わからないことがあれば、私たちが教えてあげます。面倒を見ます。ですから、この子達を雇ってあげてください」

生徒達のひたむきな働きぶりに、感銘を受けた従業員の心からの訴えだった。レポートでは、その時以来、50年間働き続けている女性も紹介された。彼女は嬉しそうに、こう言った。

「ここで働いて50年を迎えたので、今年9?歳になるお母さんが、お祝いにお赤飯を炊いてくれました」

この最初の障害者雇用以来、この会社は積極的に障害者を雇用し、今では雇用者の50%以上を占めると言う。工場長は、営業活動で苦境に立たされた時、彼らの「頑張ってね」の言葉に励まされ、その恩返しに今も精力的に営業活動を続けている。まさに、健常者と障害者が共に助け合って生きる社会が、この会社で実現している。

「障害を抱えているから無理」ではなく、どうしたら、そのハンデキャップを軽減できるか、作業工程の簡素化やワーク・シェアリングや丁寧な指導など、さまざまな工夫を凝らして、障害者に働く場を提供している。

そもそもHPを覗いてみると、この会社は昭和12年に、白墨を使用する教師の肺結核の多さを憂慮して、米国と同じ炭酸カルシウムを原料としたチョークの開発に着手したと言う逸話が残っている。その出発点から、「人を大事にする」会社なのだ。現在も、北海道で廃棄に苦慮していたホタテ貝の貝殻を原料に、折れにくく、粉が出ない「ダストレス・チョーク」を開発し、チョーク業界では7割のシェアを誇る。この主力商品は、環境にも配慮した画期的な発明と言える。

社員のひとりひとりが、生き生きとした表情で働く職場の様子に、社会のひとつの理想的な在り方を見たような気がした。この素敵な会社の名前をご紹介します。

川崎市にある「日本理化学工業株式会社」と言う会社です。この記事を読んで興味をもたれたなら、会社のHPを覗いてみて下さい。

日本理化学工業株式会社http://www.rikagaku.co.jp/

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