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ダイ・ハード4.0(原題:LIVE FREE OR DIE HARD)

80  まさに4.0―バージョン・アップだ!

 文句なく面白い!息つく暇を与えない怒濤のアクション・シークエンス。die-hardな男ジョン・マクレーンにかかれば、ヘリコプターや戦闘機だって形無しってもんだい(笑)。前作から12年経って、どんな物語を見せてくれるかと半ば期待、半ば不安を持って公開を待っていたが、見事に今日的な題材で以て還って来てくれた。デジタル(ハッカー)とアナログ(ジョン)の見事なコンビネーションは、シリーズものにありがちな失速感もどこかに吹き飛ばしてくれたよ!過去の成功にあぐらをかくことなく、”あくまでも攻め続ける”製作者の姿勢は表彰もの!!

 もちろんユーモア溢れるぼやきが特徴のマクレーン節も健在(笑)。大袈裟な大義名分もなく、もったいぶった動機付けもない、ただ目の前の敵に、満身創痍になりながらも立ち向かう我らがジョン・マクレーン。シリーズに一貫する、そのシンプルなヒーロー像が、この作品の最大の魅力と言えるのかもしれない。

 脚本、キャラクター、アクションと3拍子揃って、今年見たアクション映画の中では出色の仕上がり☆今夏、イチオシのアクション巨編と言えるだろうか。できるだけ大きなスクリーン、素晴らしい音響設備の映画館で、die-hardアクションの凄さを体感して欲しいその凄さと言ったらもう…これはSF映画かとみまがう(見粉ふ)ばかりの、現実では絶対あり得ないことばかりだから(笑)。

 逆に、この作品が描くサイバーテロ犯罪は、電気・ガス・水道のライフラインから、行政・経済・金融に至るまで、全てコンピュータ制御されている現代社会の脆弱さを衝いて現実味を帯びているのだから、背筋が寒くなるような恐怖を覚える。マジ・ヤバイ。

【追記】

Photo_22  邦題と原題が違うのはよくあることだが、本作もそうだ。たまたま見つけた記事~J-CASTテレビウォッチ日曜コラム ~によれば、今回の原題は、独立戦争時代にまで遡る有名な演説の一節で、米ニュー・ハンプシャー州のスローガンでもある"LIVE FREE OR DIE"(自由に生きるか、さもなくば死ぬか)をもじったものらしい。だから米国人なら、このタイトルに思わずニヤリとするのだろうか?しかし米国人ならともかく、日本人には馴染みのない言い回しだから、今回はよりシンプルで分かり易い邦題をつけたということのようだ。確かに『DIE HARD 4.0』の方が、本作がシリーズ4作目、しかも”.0”を付加することでサイバーネタであることを暗示させて、多くの日本人に理解され易いと思う。タイトルの違いの裏に隠された文化的差異?を知るのも楽しいものだね。さらに追記:英国でもタイトルは『ダイ・ハード4.0』らしいから、『LIVE FREE~』は米国内限定のタイトルなのだろうか?)


  【追記2 2007.07.07】

 「イーピーカイエー くそったれ」
 “Yipee-yi-yea... mother-fucker.”

 
 シリーズを通じて登場する決め台詞が気になって調べたら、以下のサイトに解説があった。カウボーイの雄叫びのようなもので、ウエスタンショーでよく耳にする言葉なんだとか。特に意味はないらしい。第一作で相手に時代遅れの「カウボーイ」呼ばわりをされたジョンがすかさず切り返したのが始まり…

■参考サイト:MEDIA GUN DATABASE

60_10 【追記 2007.7.8】

 マイレージ・ポイントを使った2度目の鑑賞で気付いたこと。それは主な登場人物の名前の符号的一致である。

 なんだ、聖書にまつわる名前のオンパレードではないか?特にジョン(ヨハネ)マット(マシュー→マタイ)ルーシー(ルカの女性名) は、イエスの生涯とその教えを記した福音書記者である。もうひとりのマルコの名前が見当たらないが、もしかしてFBIの副局長ボウマンのファーストネームがマーク(マルコ)かも(笑)。

 敵役のガブリエルのファーストネームはトマス。12使徒のひとりである。イエスの弟子の中では疑り深く、的外れな言動が目立った人物(ファミリーネームのガブリエルは天使の名前だね。所詮、主役にはなれないということか?)対してジョン(ヨハネ)はイエスに最も愛された弟子と言われる。フランスなどでは、日本のように自由(自由過ぎて、最近読みづらい名前が多いのも困りものだが…)に子供の名前を付けることは許されず、聖人や偉人の名前が殆どらしい。そう言えば、芸術家の名前もやたらとジャン=バティスト(洗礼者ヨハネの意)が多い印象。

 それぞれの役名は単純に聖書にまつわる名前をあてがったのではなく、多少なりとも役名によって各々の性格づけがなされたのだろうか?そう考えて見てみると、また面白いかもしれない。

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映画(2007年)」カテゴリの記事

コメント

たまさん、TB&コメントをありがとうございます。

本作は変にカッコつけずに、ただただド派手&ド迫力アクションに徹してくれた潔さが、シリーズのファンとしては嬉しいですね。
蒸し暑くて脳がとろけそうな今の時期にピッタリな清涼感(笑)あふれる作品でした!

投稿: Hanako | 2007年7月 2日 (月) 17時45分

migさん、TB&コメントをありがとうございます。

そうです!この作品は映画で見てこそ、その魅力が十分楽しめる作品なんですよね。脇を固めるキャラは確かに多彩で良かったです。割れ鍋にとじ蓋コンビで、互いの長所を生かしつつ短所を補い合ってナイスでした(笑)。

こちらこそ、よろしくお願いしま~す♪


投稿: Hanako | 2007年7月 2日 (月) 17時43分

こんばんは!ご訪問ありがとうございました!

「あり得ない~」と思いつつ、現実味もあるから凄い作品ですね。
ド派手アクションに徹してくれて充分楽しめるダイ・ハードでした。

投稿: たまさん | 2007年7月 1日 (日) 22時58分

こんばんは♪
コメントありがとうございました☆

すごいド迫力で、劇場で観たい映画ですよね★
どんなことになっても死なないマクレーンと他にも新鮮なキャラの出演で楽しめました〜♪^^
今後も宜しくです★

投稿: mig | 2007年6月25日 (月) 21時52分

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